見守る愛

子供の頃は、七段かざりのお雛様に憧れていた。

母親は、いつも”3時のあなた”の番組応募をみながら「必ず当ててあげるから!」と叶う確立がほとんどない夢を見させてくれた。

TV番組からはプレゼントされなかった七段かざりは、母親からプレゼントされた。

私の娘が生まれた時に…

そして、七段を飾る事が少なくなった中、小さくてもイイから可愛らしいお雛様もステキ。

と、思うようになった頃に、また、新しいお雛様がやってきた。

今年で、3年目。

今年も3つのお雛様を見て自己満足。

子供の頃の夢が、こんな形で叶い豊かさを感じるなんて…

親になれば、親の気持ちを感じてー

祖母になれば、祖母の気持ちを感じる。

口出す愛から、ただ、ただ見守る愛に寄っていく。

それをまた、見守るお雛様の愛を感じる。

ひな祭りは毎年、こたつの中で”3時のあなた”を見ながら母親に言われた「いつか、当ててあげるから待ってて…」の言葉があたたかくほっこり胸を包んでくれる。

春を感じる3月。

お雛様の愛を味わう。